ノウハウ::テニス上達コラム

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テニス上達コラム

テニス中級者必見!並行陣がマスターできる重要ポイント3つ



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手に打てるコツを分かりやすく解説。

今回はダブルスの応用編、「並行陣」について解説!

並行陣とはダブルスでのラリー展開の中で、本来ベースライン付近にいる後衛もサービスライン付近まで詰めていきネット前をペアで守る陣形の事です。

最初はボレーが苦手な人が多く難しい陣形と思われがちですが、慣れてくると雁行陣より楽に感じられると思います。


【並行陣のメリット】

・ネットに近づくため、得点力が高くなる。
・相手にプレッシャーを与えれる。
・走る範囲が狭まり、効率よく展開を進められる。


テニスのミスは大きく「ネット」と「アウト」の2種類に分けられます。

特に、ネットミスはテニスの中で一番もったいないミスと言われています。
並行陣のようにネットに近づけば、その分ネットミスのリスクは下がり、得点に繋がるボールも打ちやすくなります。

また図を見てもらうと分かるように、ベースライン付近でプレーするストローカーは必然的に振り回されるコートが広くなります。



走る範囲を狭められれば、疲れにくくなり質の高いプレーを持続できます。


【並行陣がマスターできるポイント3つ】


ポイント① ポジションのなぜ?を理解する

他の事においてもそうですが、ただ形を覚えるより「なぜその形なのか」を理解してあげた方がポジションは覚えやすいです。

例えば、並行陣の練習を初めたての方で多いのは「前に行き過ぎてしまう」です。

特にベースラインから前に詰める後衛は、勢い余ってついついペアの前衛を追い越し気味になることがあります。

その場合、どうなってしまうのかを相手のストローカー目線で見てみましょう。



センターに隙間ができ、狙われやすくなります。
このコースは、前に詰めすぎた後衛からするとペア側のボールに見え、ペアからすると遠くに逃げていくボールなので
結果見送りやすいコースとなります。



後衛がペアより後ろで止まった場合、同じコースに打たれても両方がとる事ができる上に、高いボールなら前衛がポーチボレーを狙えます。


ポイント② 「決め」のボレーと「つなぎ」のボレーを使い分けよう!

得点力が高くなっているとは言っても、全てのボールで決めに行くことはできません。

基本的には相手の後衛の足元めがけて深いボレーでつなぎ、浮いたボールやネットより高い位置から狙えるチャンスボールで決めに行く等
攻めと守りのメリハリを意識しましょう!

戦術的には並行陣の後衛側がつなぎながら相手を振り回し、前衛が決めるのがセオリーですね。

あらかじめペアと打ち合わせをしてイメージを共有しておきましょう!


ポイント③ ストレートロブへの対応

並行陣を構えると、相手はロブを使ってくるようになります。

特に相手の後衛からは正面にいる前衛の後ろ(ストレート側)が空いているように見えるため、ストレートロブが多くなります。



ストレートロブの対処は、レベルによって分かれます。

・縦割り(ロブを上げられた側の人がスマッシュやハイボレーで凌いで陣形を崩さない)※上級推奨
・サイドチェンジして反対サイドのペアが取る

縦割りに関しては、上級者向けの方法になりますが、スマッシュやハイボレーの技術が備わってくると
ペアでサイドチェンジするより、陣形が崩れにくく相手に時間を与えないため最適な対処法となります。

しかし難易度はかなり高いため最初の内は無理せず、しっかりペアと声掛けをしてサイドチェンジして対処しましょう。



【声掛けで意識する事】

ロブで抜かれる前衛の場合 : ロブが上がって自分で対処出来るか出来ないか。

ロブを取りに行く後衛の場合 : ロブを取る位置がペアとのチェンジが必要かどうか。

一番避けておきたいのは、ペアの2人ともが一か所にボールを追いかけ反対サイドがガラ空きになってしまう事です。

ロブを上げられても自分で対処できるなら「オーライ!」や、「オッケー!」など。

サイドチェンジする時は「チェンジ!」と大きな声で、ペアに「次どうするか」を共有して2人で隙をカバーしていきましょう。

【まとめ】

突き詰めれば奥深い陣形ですが、上記のポイント3つを押さえておけば安定した並行陣を構えることができます。

まずは、「勝ちに行く」ではなく「ミスしない」を目標に練習してみましょう!

| ノウハウ | 05:46 PM |

ポーチの極意教えます!これは押さえて欲しい3つのポイント



テニスを始めたばかりの方、これから試合にも挑戦してみようという方向けに
テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手に打てるコツを分かりやすく解説。

今回はダブルスでポイントを取るのに重要な「ポーチボレー」について解説していきます!


ポーチボレーってなに?


テニスのダブルスはサーブから始まると、その後ほとんどが後衛同士のクロスラリーから展開されます。
そのクロスラリーに前衛が割り込んで打つボレーをポーチボレーと言います。

後衛の場合、エース(得点)よりミスでラリーが途切れる方が確率は高いため、ペアの後衛がミスする前に前衛が積極的にポーチボレーを使っていきましょう。

また、前衛が積極的にポーチに出ることで、相手の狙えるコースを狭めて後衛にプレッシャーをかけることができます。

ダブルスにおいて、前衛がしっかりと相手に存在アピールしていくことが勝利の鍵となります。


【ポーチボレーを決めるポイント3つ】

最初はラリーに割り込むのが怖かったり不安だったりと、なかなか思い切ってポーチに飛び出せないこともあると思います。

ポーチは事前に「いつ出るのか」「どうやって出るのか」を押さえておけば、格段に飛び出しやすくなります。


ポイント① ポーチに出やすい場面を見極めよう!

ポーチに出れるかどうかは、自分たちの打ったコースや相手の立ち位置などによって判断します。

・相手の後衛がセンターから返球しようとするとき。



センターからだと返球する時に外への角度が狭まるため、ポーチボレーに出やすくなります。

問題は、センターで後衛に打たせるためには相手の前衛をかわしてボールを通さないといけなくなります。

もしサーブでセンターを狙えると、ルールにより相手の前衛は触ることができないため安心してポーチを狙えます。

・相手の後衛が体勢を崩したとき。

自分たちが深めのボールなどを打つと、相手の後衛がスイングを詰まらせることがあります。
その場合、角度や威力が甘くなりやすくポーチのチャンスとなります。

【注意①】



深いボールがワイドに行った場合、相手がスイングを詰まらせるとストレート方向に飛んでくることがあります。
その場合はストレートをケアしながら、クロスだったら飛び出す。ぐらいに考えておきましょう!


ポイント② ポーチしやすい飛び出し方をマスターしよう!

後衛のクロスラリーに割り込むポーチボレーは、どうしても横移動と思われがちです。
クロスのボールに対して横移動していくと、クロスへ角度の広がっていくボールの後を追う形になってしまい、ポイントを取れる場面は少なくなります。

なので、クロスのボールに飛び出すときはネットに詰めるように「斜め前」に移動していきましょう。



ネットに詰めれば狙える角度も広がり、こちらのネットミスのリスクも下がります。

クロスに飛んでくるボールは、ネット中心(センターベルト)付近の上を通過します。
飛び出すときは、センターベルトに向かっていくことを意識しましょう!

【注意②】
飛び出すタイミングが早すぎると、相手がコースをストレート方向に変える恐れがあります。
相手のスイングをしっかり見て、コースを変更できないタイミングで飛び出すようにしましょう!

ポイント③ ポーチでは狙うところを絞っておこう!

ポーチボレーにも、とらえる高さや次の展開によって狙うべきコースが存在します。
ただ、動きの激しい中コースを打ち分けるのは至難の業です。

最初の内は、コースを絞って確実にポイントを取りに行きましょう。

コースを1つに絞るなら、センターがおすすめです。


センターなら、相手のペアの間を狙うことができます。
もし相手前衛がセンターをカバーしていた場合、足元を狙うことになるので打ち返されたとしても
構えていればもう一度ボレーのチャンスがやってきます。

他コースを狙うのは、上記内容をマスターしてからでも遅くはありません。
焦らずに挑戦していきましょう!

まとめ

いかがでしたか?

ドンピシャのタイミングでポーチが決まると、とても気持ちが良いです。
失敗しても、相手に「向こうの前衛は動いてくるかもしれない」というプレッシャーを与えれます。

最初は「取れなくてもいい」ぐらいの気持ちで挑戦してみてください!

| ノウハウ | 11:31 AM |

テニスはじめたばかりの方必見!ダブルスのポジションが上手くなる立ち位置のコツ3選



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手に打てるコツを分かりやすく解説。

今回はダブルスの基本となる「ポジション」と簡単な「戦術」について解説していきます!

はじめに

はじめてダブルスをしてみると、どこに立っていればいいか不安になる方も多いと思います。
ポジションは、自分たちが打ったコースや戦術によって大きく変わってきます。

突き詰めていくと、かなり難しいので今回は基本である「雁行陣(がんこうじん)」での立ち位置を紹介していきます。


ステップ1 ペアとの役割分担を意識しよう!

雁行陣では、ベースライン付近でプレーする後衛とネット前でプレーする前衛に分かれています。

まずはペアとの簡単な役割を決めておきましょう。

役割は大きく2つに分かれます。

● ラリーを繋いだり、コースを狙ってチャンスを作る。
● チャンスボールなどを決めに行く。


最初の内は、後衛がつなぎ前衛が決める。という役割分担が多いと思います。

しっかりペアとコミュニケーションを取って、事前に相談しておきましょう!


ステップ2 攻守に合わせてポジションを切り替えよう!

他競技ほど明確ではありませんが、テニスにも攻守それぞれの状況が存在します。
攻めれる時につないでしまったり、守らければいけない時に無理に攻めてミスしてしまうことがダブルスでポイントが取れない原因だったりします。

次に相手ペアのどちらが打つのか、自分たちの打ったボールがどこに入ったのかによってポジションを切り替えていきましょう。

後衛の場合

攻めれる場面 : 自分たちの打ったボールが相手コートに深く入った時。
自分たちの打ったボールが深く入った時、相手はスイングを詰まらせるかもしれません。
その場合、相手はボールを深く運ぶことが出来ないので短いボールが飛んできます。
焦らなくてもいいボールなので、しっかり踏み込んで深く返すよう意識して打っていきましょう。



守らなければいけない場面 : 自分たちの打ったボールが短くなってしまった時。
攻めれる時と逆で、自分たちのボールが短くなると相手が深いボールを打ててしまうかもしれません。
ベースライン後方にポジショニングし、深いボールもケアできるようにしておきましょう。
後に触れますがこの場合、相手の前衛がポーチに出てくる可能性もあるので、高いボールでの返球も有効です。



前衛の場合

攻めれる場面 : 相手の後衛がボールを返球する時。
特に、後衛と同様に自分たちが深く返球できた時や、ネット前で高めのボールを取れる時にポーチへ出れる確率が上がります。
後衛の時と同様で、深いボールで返球できれば相手からのボールの角度や威力が甘くなりやすいです。
その場面を前もってイメージしておくことで、いざという時の1歩が早くなります。
攻めれる時は、少しネットに近づいてポジショニングをしましょう。



守らなければいけない場面 : ペアの後衛がボールを返球するとき。
ペアの後衛が返球する段階だと、相手の前衛がポーチに出てくる可能性があります。
その際にペアと自分の間を抜かれることが一番の脅威なので、 少しセンター気味に下がって構えましょう。



最初は分からずパニックになりそうな場面も、「なぜこうする?」をしっかり理解してあげると動き出しは早くなります。


ステップ3 滞空時間をコントロールして余裕を作ろう!

ラリーの展開が早くなると、ポジショニングが間に合わずミスが増加します。
相手に攻められてる時や陣形が崩れてる時に、無理に速いボールで攻め返すと空いたままのゾーンを狙われます。

攻められてるときは焦らず、丁寧に返すことを心がけましょう。
ロブスライスなどの、滞空時間が長いボールを使う事で落ち着いてポジションを整えることが出来ます。

ダブルスだと、相手のスマッシュが怖くてなかなかロブを使えない方もいるかもしれませんが
無理に返してミスをするより、1球でも多く返して相手のミスを待つ方がポイントに繋がります。

まとめ

いかがでしたか?
最初は分からなくても、回数を重ねるごとにどんどん思考が追い付いてきて思い通りに体が動かせるようになってきます。
ミスをしたり、相手に決められてしまうことで「次はこうしよう」とイメージが湧いてきます。
まずは「ミスを怖がらない」ことを意識しましょう!

| ノウハウ | 11:27 AM |

テニス初心者のための 「ラリーを沢山続ける方法3選」



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
今回テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手に打てるコツを分かりやすく解説。

今回は、ラリー(打ち合い)について解説します!


はじめに

球出し練習では上手に打てるのに、ラリー練習になると打てなくなる。という悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
基本的な球出し練習で飛んでくるボールは、ボールの回転や勢いが抑えられ決まったところに飛んでくることが多いです。
対してラリー中は、ボールがどこにどんなボールが飛んでくるか決まっていません。

なので、球出し練習=打ち方(フォーム)の練習 ラリー練習=様々なボールにタイミングを合わせる練習 と言ったように別の練習として意識してみましょう。


ステップ1 テイクバックは素早く!



先ほど言ったようにラリー中はどこにボールが飛んでくるか決まっていません。
相手から放たれたボールを、体の右側で打つのか左側で打つのか素早く判断して準備する必要があります。

目安として相手からのボールがネットの上を通るくらいでテイクバックし始め、自身のコートにバウンドする前にはテイクバック出来ているよう意識しましょう。



テイクバックが早ければ、落ち着いてボールやコースを見ることができ安定したショットに繋がります。


ステップ2 打った後のポジショニング



当然ですが、ラリー中は自身が打ったボールを相手が打ち返してきます。
初めの内は、打ったボールを目で追いすぎてしまい、次の準備が遅れがちになることが多いです。

大事なのは「打った後に戻る!構える!」です。

1球目は用意が出来た状態から始めるので比較的成功しやすいですが、2球目以降は準備が間に合わず失敗してしまいがちになります。
逆に言えば、2球目以降も毎回1球目と同じように準備が出来れば成功率は上がるという事です。

ボールを打った後は常に、打つ前のポジションに戻って構えられるよう意識しましょう。


ステップ3 ボールはネットの高いところを通す。



ラリー練習で1番避けたいのは「ネットミス」です。

練習なのでアウトミスであれば相手が返してくれることもありますが、ネットミスは強制的にラリーが途切れてしまいます。

また、弾道の低いボールは相手に届くまでの滞空時間が短く、早いタイミングで返球されます。
そうなるとステップ2の準備が間に合わなくなってしまいます。

出来るだけ、ネットから2メートルほど高い位置を通して、安定したリズムでラリーをしてみましょう。


まとめ

どうでしたか?
ラリーはテニスの醍醐味の一つです。
ラリーが続けば、テニスがもっと楽しくなります。
今回紹介した3つのポイントを意識して練習してみてください!

| ノウハウ | 08:04 PM |

テニス初心者のための「シューズの選び方3選」



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
テニス指導歴30年のコーチが、テクニックやコツを分かりやすく解説。

今回は「シューズの選び方」について解説します。

はじめに

テニスをプレーするうえで、テニスシューズはラケットと同くらい大事なアイテムです。
テニスシューズを履くことで、プレー向上・怪我防止が期待できます。


1.サーフェス(テニスコート)の種類に合わせて選ぶ

テニスコートと言っても、色々な種類のサーフェスがあります。
サーフェスに合わせたシューズを履かないと、思い通りのフットワークが出来ないだけでなく、怪我に繋がりやすい場合があります。

どんな種類があるのかを理解して、最適なものを選びましょう!

1.オムニコート(砂入り人工芝)



滑りやすいコートのため、シューズはグリップ力の高さと、最後の一歩でスライドができる砂入り人工芝用のシューズが最適です。
滑りやすいシューズだと、前後左右に動いた際に切り返すことが難しいです。


2.クレーコート




学校などによくある土、砂のコートで、砂入り人工芝(オムニ)と同様に滑りやすいのが特徴。
グリップ力の高い砂入り人工芝/クレーコート兼用モデルが適しています。

3.ハードコート



コンクリートのように固く、シューズが滑りにくくなるためグリップ力の高いシューズだと怪我の危険性が高いです。
ハードコート専用シューズ又は、オールコート用が適しています。

4.カーペットコート



インドアのテニススクールで使用されることが多いサーフェスです。
カーペットのため引っかかりやすいため、ハードコート同様なるべく滑りやすいシューズが適しています。
カーペット専用またはオールコート用シューズが適しています。


2.プレースタイルに合わせて選ぶ

メーカーによっては、柔らかく軽いフットワークを重視したモデルや、固めで重みのある安定性を重視したモデルが展開されています。



ネットプレーなど、身軽に素早いフットワークを求めるなら軽量モデル。




ベースライン際で激しいフットワークを常にして いる、そして前後左右の切り返しの際に安定感を求めるなら、安定性を重視したモデルがおすすめです。


3.価格の違いに気を付ける

テニスシューズは、おおよそ5,000円~16,000円まで幅広い価格帯のものがあります。
5,000円~9,000円のモデルは、テニスシューズとして必要な機能を備えながらコストパフォーマンスも重視しているため、とりあえず始めてみたい!という初心者の方にオススメです。

10,000円以上モデルは、軽量性や安定性、クッション性、固有の機能を持っているな どの特性を持っているため、機能面でプレーヤーに合ったものが選べます。
高価になると手が出にくいですが、高価ゆえに耐久性・安全性は安値のシューズより期待できます。

これからテニスを頑張ろう!といった初心者の方には10,000円以上のシューズが特にオススメです!


まとめ

いかがでしたか?

シューズ選び1つをとっても最初は何を選べば良いか分からないものです。

一番大事なのは怪我をしないこと!

楽しく快適にプレーしていくためにも、ぜひ参考にしてみてください。

| ノウハウ | 07:44 PM |

テニス初心者のための「ガットの選び方3選」



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
テニス指導歴30年のコーチが、テクニックやコツを分かりやすく解説。

今回はいつものショット系とは趣向を変えて「ガットの選び方」について解説します。


はじめに


テニスラケットのガットは一般的に3か月に1回は張り替えたほうが良いとされています。
また、購入したばかりのラケットにはガットが別売りのケースが大半です。

自分で売り場から選ぼうにも各ブランドごとに多くの種類があり、どれを選ぶべきか見当もつかないという方もいらっしゃると思います。

テニスのガットは、素材や構造によっていくつかの種類に分類され、それぞれに特徴があります。
今回は初心者の方がガットを選ぶときに、知っておきたいことを3選まとめましたので、ぜひ購入の際に参考にしてみてください。


1.ガットの種類(素材)について

ガットの素材は大きく分けて、ポリエステル・ナイロン・ナチュラルの3種類に分類されます。
各素材によって打感(打った時の感覚)や耐久性が変わってきます。

【ポリエステル】
・素材が硬く、伸び縮みしにくい
・耐久性が高く切れにくい
・様々な形状が存在する
・腕への負担が大きい

ポリエステルはほかの素材と比べて硬いのが特徴です。
インパクトしたときにボールを潰し、弾くように跳ね返します。
どちらかと言えばパワープレイヤー向けで、一定以上のスイングスピードが出せないと腕への負担がかなり大きなガットとなるため、初心者の方にはあまりお勧めとは言えません。


【ナイロン】
・素材が比較的柔らかい
・コントロールしやすい
・ポリエステルに比べると切れやすい
・比較的安価

ナイロンガットは打感が柔らかいのが特徴です。
後に紹介しますがナイロンの中にも、ひとつ(モノ)の大きな芯が入っている「モノフィラメント」、複数の繊維が束のようになっている「マルチフィラメント」が存在します。
比較的コントロールがしやすく、初心者の方にも扱いやすいおすすめのガットです。


【ナチュラル】
・素材がとても柔らかい
・反発性がある
・テンション(張りの強さ)を長期間維持できる
・価格が高い

ナチュラルは動物の腸から作られたガットです。
多くのプロが、このナチュラルを使用しています。
打感が柔らかくてテンション維持力(耐久力)も高いということは、ポリエステルとナイロンの両方の良いところを兼ねそろえたガットです。


一見するとナチュラルが一番良さそうに思えます。正解です!
ただ、ナチュラル(天然)ということだけあって価格が他に比べて高価なため、テニスを始めたてでいきなりナチュラルを購入するには少しハードルが高いため、初心者の方におすすめするのは「ナイロン」です。

2.ナイロンの選び方

先ほど紹介したように、ナイロンの中にも「モノフィラメント」「マルチフィラメント」が存在します。
それぞれに特徴があり、好みやプレースタイルに合わせて選んでいきましょう。

販売されているガットのほとんどには、パッケージにガットの断面図が記載されており、購入の際に見分けやすくなっています。

【モノフィラメント】


中の芯により、ナイロンの中では打感が硬くポリエステルに近いですが、素材が柔らかいため肘への負担は少ないといわれています。

ナイロンで力強いボールを打ちたい方にお勧めです。

【マルチフィラメント】


細かい繊維のおかげでナイロンの中でも非常に柔らかく、ボールをつかむような打感のためコントロールしやすいガットです。

腕への負担を抑えたい方や、しっかりとボールをコントロールしたい方にお勧めです。


3.ガットのゲージ(太さ)について

ガットの商品名には「16」「17」「125」「130」などの数字が記載されているものが多くあります。

これはガットの太さを表しています。

例えば「GOSEN AKPRO」だと
 

同じ商品名ですが一か所だけ「16GA」・「17GA」とそれぞれの太さが記載されています。

一般的に

17・125 = 1.25mm前後 
16・130 = 1.30mm前後

に分類されます。

太さによって同じ商品でも打感が変わるため、こちらも好みやプレースタイルで選んでいきましょう。

【細いゲージ】
反発力が高くサーブ&ボレー向き
太いゲージより反発力が増し、ボールの飛びが良くなります。
ボールをつかむような打感で、スピンがかかりやすいのも特長です。


【太いゲージ】
安定感が高くストローク向き
細いゲージに比べると反発力は弱まりますが、切れにくいため耐久性は強まります。


まとめ

いかがでしたか?

数多く存在するガットですが、この選び方ならきっと大丈夫!

ただ、一番のおすすめは色々なガットを試して、自分のプレースタイルを向上させるガットを見つけることです!

「これ!」と思えるガットに出会えるまで、たくさん試してみてください!

| ノウハウ | 12:40 PM |

テニス初心者のための「空振りしないスマッシュの打ち方3選」



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
今回テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手に打てるコツを分かりやすく解説。

今回はスマッシュ編!



ここでは、「スマッシュ」の基本的な打ち方について説明したいと思います。

まず、スマッシュはノーバウンドでもワンバウンドでも打つことは出来ますが、
ワンバウンドの場合は自分の身長より高くバウンドすることが前提になります。

ワンバウンドでスマッシュを打つ状況は限られているため、ほとんどの場合はノーバウンドで打つことになります。

ステップ1 体の向きは横向きに



ボールが頭上に上がった時にまずすることは、体の向きを「横向き」にすることです。

横向きの方が正面を向いているよりも振り抜きが良く、打点に入る際にサイドステップで移動・調整しやくなります。

正面向きのまま移動しようとすると、足が突っかかり後ろ向きに転倒する恐れもあります。

スマッシュを打つ際の横向きは忘れないようにしましょう。


ステップ2 「非利き手」の重要さ

スマッシュは全員片手で打つかと思います。そのため大事なのは、空いている方の手「非利き手」です。



落ちてくるボールをキャッチするように手を伸ばしてあげると落下地点に入ることができます。

この時、ボールは頭の位置より少し利き手側に来るようにポジショニングしましょう。

これだけで準備は完了です。


ポイント3 打点

打点は、簡単に言うと『頭よりすこし前』になります。

頭の真上になってしまうと、ラケットの面の向きが上向きになったまま当たってしまうため、真下に振れなくなります。



頭より少し前で当ててあげると、振り抜きが良くしっかりとラケットを下に振る事ができます。

先ほどのポジショニングと合わせると、頭の位置より斜め前(利き手側)でボールを打つようにしましょう。


まとめ


いかがでしたか?

スマッシュは比較的、頻度の少ないショットです。
だからこそ、ここぞというときにミスしないよう今回のステップを意識してみてください。

決まると爽快なショットなので、ぜひ挑戦してみましょう!

| ノウハウ | 10:00 AM |

テニス初心者のための 「ボレーお悩み解消3選」



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
今回テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手に打てるコツを分かりやすく解説。

今回はボレー編!



最初に陥りがちな間違い

ボレーで陥りがちな間違いは、ラケットを大きく振ってしまうことです。
ストローク時は基本的に、ボールに対してラケットを大きく振ります。
対照的にボレーはコンパクトに打つことが大切です。

ボレーのインパクトは、ラケットをスイングするのではなく、当てるイメージです。
ストロークのようにラケットを振りすぎないように注意してください。


ボレーを上達させる3ステップ


ステップ1 コンチネンタルグリップを覚えよう!

相手との距離が遠いストロークは、左右でグリップを入れ替える時間がありますが
ボレーは相手との距離が短い分、入れ替える必要のない「コンチネンタルグリップ」
がおすすめです。

コンチネンタルグリップ:包丁持ち(ラケットフレームを縦に、包丁やトンカチを握るイメージ)




ステップ2 テイクバックは少なく!



ボレーはストロークのように大きく引く必要はありません。
手でラケットを引かずに、身体と足の蹴りを使って打つことがポイントです。

フォアボレーでもバックボレーでも、ラケットを引く位置は顔の真横か少し前方です。

肩に意識を向けながら、ラケットを身体ごとボール方向に運んでください。

テイクバックが大きくなってしまう人は、ボディターンを意識してみましょう!


ステップ3 スペースを意識する



ボレーは身体を前に押し出すようにして打つため、大きな一歩を踏み込めるような場所に構えることが大切です。

ある程度ネットからの距離を大きく取れば、守備範囲も広がるでしょう。

ボレーで自分の身体よりも遠い位置にボールが来た場合は真横に動かず、ボール方向に向かいながら打つようにします。


まとめ

どうでしたか?
最初のうちは空中で打つボレーに戸惑う方も多く難しい印象のショットですが、慣れてしまえばストロークより動作はシンプルで、プレーの幅が広がる楽しいショットです。

ボレーボレーなどの練習で少しずつ慣れていきながら、より確実にボールをとらえられるよう頑張ってみましょう!

| ノウハウ | 09:14 PM |

テニス初心者のための 「バックハンドストロークお悩み解消3選」



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
今回テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手に打てるコツを分かりやすく解説。

今回はバックハンドストローク編!


バックハンドストロークってなに?

一度コートにバウンドしたボールを打つことを「グランドストローク」といい、非利き腕側で打つショットを「バックハンドストローク」といいます

さらに片手で打つことを「シングルバックハンドストローク」、両手で打つことを「ダブルバックハンドストローク」といいます。

今回は両手で打つ「ダブルバックハンドストローク」について解説していきます。


バックハンドストロークを上達させる3ステップ



ステップ1 バックハンドストローク時の持ち方に注意しよう!

最初はどうしても、先に覚える「フォアハンドストローク」の持ち方のままプレーしてしまいがちです。
そうなると打球時にラケットの面が上を向きやすく、うまく振り抜けないことがあります。

バックハンドストローク時のおすすめのグリップ(持ち方)は
利き手:包丁持ち(ラケットフレームを縦に、包丁やトンカチを握るイメージ)



非利き手:ラケットの面に掌を当てて、そのままグリップまで下ろす(フォアハンドストローク時のように)




両手だとこんな感じ



この持ち方だと、振り抜きやすくなると思います!


ステップ2 飛んできたボールに対して身体をしっかり横向きに!



最初は正面を向いたままボールを迎えてしまうことが多いです。
前方から飛んでくるボールから目線は外さず、上半身をひねりながら身体を横に向けていきましょう


ステップ3 スイングは非利き手が7割


ダブルバックハンドは非利き手で打つイメージが大切です。
利き手でイメージしてスイングすると、スイングが窮屈だと感じてしまい
気持ちよく振り抜けないことがあります。

反対側で打つ「フォアハンドストローク」のイメージでスイングしてみましょう!
※実際に非利き手のみでフォアハンドストロークを練習してみるのもおすすめです。

まとめ


どうでしたか?
バックハンドストロークは、テニスのショットの中でも最初に戸惑うことが非常に多いショットです。今回、紹介した3つのポイントは、ダブルバックハンドストロークを打つための土台となる重要なポイントです。
最初のうちはラリー中でも避けちゃいがちなショットですが、左右ともに対応できるようになれば、もっとプレーの幅が広がります。
是非是非、練習してみてください!

| ノウハウ | 09:14 PM |

テニス初心者のための 「ゼロから始めるフォアハンドストローク」



テニスを始めたばかりの方、テニスをこれから始めようと考えている方向けに
今回テニス指導歴30年のコーチが、スグに上手にフォアハンドストロークを打てるコツを
分かりやすく解説。

自己流でフォアハンドストロークを練習する前に本記事を読むことで間違いなく効率的に
フォアハンドストロークを上達させることができますので、是非参考にしてみてください!


フォアハンドストロークってなに?





一度コートにバウンドしたボールを打つことを「グランドストローク」といい、利き腕側で打つショットを「フォアハンドストローク」といいます。


フォアハンドストロークを上達させる3ステップ

ステップ1 テイクバックを早くする!



「テイクバック」とはストロークの始まりの動作です。
体をひねりながらラケットを後ろに回し、スイングの準備をします。
テイクバックが遅れてしまうとその後全ての動作も遅れます。
地面にバウンドするタイミングでテイクバックをするケースが初心者には多いですが、
出来るだけ「地面にボールがバウンドする前」にはテイクバックして準備しておきます。


ステップ2 ボールが落ちてくる位置を早めに判断しよう!

正しい位置でボールを捉えるためには、飛んでくるボールの軌道・バウンド後のボールの軌道の予測が必要です。
焦らずしっかりボールがどのあたりに落ちるのか、軌道を見て早めに判断していきましょう!


ステップ3 最後はボールを打つ!タイミング、高さの目安は膝~腰!



ボールの落下点の判断、テイクバックが出来たらタイミングを合わせてスイングをします。
適正な高さは、人それぞれ微妙に違いがあります。ここでは、『膝~腰』を推奨します。
理由は、『基本的なスイングが下から上』である事と、『ボールが落下してきている所を打つ』
からです。
野球のバッティングのような上から下のスイングではなく、下から上にスイングをしっかり意識しましょう。


まとめ

どうでしたか?
フォアハンドストロークは、テニスのショットの中でも使う機会が非常に多いショットです。今回、紹介した3つのポイントは、フォアハンドストロークを打つための土台となる重要なポイントです。
土台をしっかり固められるように、練習をする時は意識をしてみてください。
フォアハンドストロークがある程度打てればラリー(打ち合い)が出来ます。
ラリーが出来るとテニスがもっと楽しくなります。是非是非、練習頑張って下さいね

| ノウハウ | 04:41 PM |